「猫がおしっこをしない」
もしあなたが愛猫のそんなサインに気づいたら、一刻の猶予もありません。
今すぐ病院へ走ってください。
これは、我が家の愛猫がストルバイト結晶(尿石症)を患い、2日半もおしっこが出なくなって、文字通り「命の終わり」を覚悟した壮絶な体験談です。
いつも通り元気に見える猫の裏で、どれほど恐ろしい事態が進んでいたのか。演じていた「平気な顔」に騙されそうになった恐怖と、そこから命を救ってくれた「療法食」の重要性について、すべての猫飼いさんに届くよう、あえて包み隠さずお話しします。
異変の始まり:何度もトイレに行くけれど……
少しの違和感でした。
いつもなら1日に数回、しっかりとした塊のおしっこをする子が、その日は何度も何度もトイレに入っては出てを繰り返していたのです。
「あれ? おしっこの体勢は取るのに、砂が濡れていない……?」
猫の尿石症(ストルバイト結晶)は、尿路に砂のような結晶が詰まり、おしっこが出にくくなる病気です。
特に尿道が細くて長いオス猫は、ほんの小さな結晶でも完全に詰まってしまう「尿道閉塞」を起こしやすいという特徴があります。
「ちょっとおしっこが出にくいのかな? 明日になっても治らなければ病院へ行こう」と思ってしまいました。
しかし、この油断が、のちに大変な事態を招くことになります。
緊迫の2日半:迫り来る「尿毒症」の恐怖
2日目になっても、おしっこは一滴も出ませんでした。
それどころか、猫の様子が明らかに変わっていったのです。
- じっとうずくまって動かない
- 触ろうとすると痛そうに鳴く
- 大好きなおやつも口にしない
- 何度もトイレで力むのに、一滴も出ない
- 奇声をあげながら何度もトイレに行く
猫の体の中では、本来おしっことして排出されるべき「老廃物(毒素)」がみるみるうちに逆流し、全身を巡り始めていました。これが「尿毒症」です。
完全に尿が出なくなってから24時間〜72時間(1〜3日)が経過すると、急性腎不全を起こし、心停止や多臓器不全で命を落とすと言われています。
2日半(約60時間)が経過した頃には、愛猫の目はうつろになり、体温も下がってきていました。
「このまま逝ってしまうかもしれない……」そんな最悪の結末が頭をよぎり、手が震えたのを今でも覚えています。
病院への緊急搬送。命を繋いだカテーテル処置
命の限界が迫る中、夜間救急病院へ駆け込みました。
獣医さんの診断は、案の定「ストルバイト結晶による完全な尿道閉塞」。
膀胱は限界までパンパンに膨れ上がり、いつ破裂してもおかしくない危険な状態でした。
すぐに血液検査が行われ、尿道にカテーテル(細い管)を通す処置をおこない、詰まっていたストルバイトの結晶と一緒に、溜まりに溜まったおしっこがようやく排出されました。
「あと数時間遅れていたら、命はありませんでしたよ」
先生のその言葉に、体中の力が抜け落ちました。
自分の知識不足と油断のせいで、この子にどれほど苦しく、痛い思いをさせてしまったのか。申し訳なさで涙が止まりませんでした。
救われた命。再発を防ぐために行き着いた「答え」
幸いにも、処置が間に合ったおかげで一命を取り留め、数日間の入院を経て、愛猫は奇跡的に我が家へ戻ってきてくれました。
しかし、ストルバイト結晶は「一度治れば終わり」ではありません。
体質や食事の管理を怠ると、すぐに再発する極めて厄介な病気です。
また同じことが起きれば、次こそ本当に命はないかもしれない。
そこで先生から強く指導されたのが、「徹底した食事管理(療法食)」と「水分摂取」でした。
ストルバイト結晶は、尿のpH(酸性・アルカリ性の度合い)がアルカリ性に傾くことで発生します。
これを食事によってコントロールし、結晶を「作らせない」「溶かす」状態をキープしなければなりません。
そこで我が家が導入し、今も愛猫の命と健康を守り続けてくれているのが、ヒルズの療法食です。

【我が家の救世主】再発防止のために愛用しているヒルズの療法食
病院から勧められ、我が家が今も絶対に欠かさず常備しているのが、ヒルズの「c/d(マルチケア)」シリーズです。
下部尿路疾患のケアに特化しており、ストルバイト結晶の形成を抑えてくれます。
毎日同じご飯だと飽きてしまうリスクもあるため、我が家では「ドライフード」を主食にしつつ、水分補給も兼ねて「ウェットフード(缶詰・チキンのシチュー)」を組み合わせて与えています。
※療法食は必ず獣医師の診断・指導のもとで与えてくださいね。
▼ 我が家が常備しているカリカリ(ドライタイプ)
粒の食感が好きな子や、毎日の主食ベースに最適です。
▼ 水分補給に絶対おすすめのウェット(シチュー缶)
おしっこを流すためには水分が命。ゴロゴロ具材が入っていて食いつきも抜群です。

まとめ:可愛い我が子の命を守れるのは、飼い主の「覚悟」だけ
猫は痛みを隠す天才です。限界まで苦しくても、ギリギリまで平気な顔を装います。だからこそ、私たち飼い主が小さな異変に気づき、適切な管理をしてあげるしかありません。
「療法食はちょっと高いから……」
「市販のご飯の方が喜んで食べるから……」
そんな理由で食事管理を怠った先にあるのは、あの2日半の地獄のような苦しみと、命の危機です。
愛猫を譲渡してもらい、一生涯を共にするということは、こういう病気のリスクもすべて背負い、適切な食事や医療を与え続ける「覚悟」を持つということ。可愛いこの子たちの未来を守るために、今一度、胸に手を当てて考えてみてください。
ヒルズの療法食についてもっと詳しく知りたい方はこちら /ストルバイト尿石に悩む猫へ。ヒルズ療法食の効果と正しい選び方まとめ



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