前回の記事では、猫エイズ(FIV)の基本的な知識について解説しました。
「そもそも猫エイズってどんな病気?」という方はこちら
👉猫エイズ(FIV)とは?感染経路や症状、寿命、正しく知りたい基礎知識
今回は、これまでに多くの猫たちをケアしてきた我が家の実際の体験談をお届けします。
猫エイズ陽性の子を家に迎える際の不安や、多頭飼いでの隔離の工夫、日々の体調管理など、リアルな日常をまとめました。
「これからどう向き合っていけばいいの?」と悩む飼い主さんの参考になれば幸いです。
1. 我が家が「猫エイズキャリア」の猫と出会ったきっかけ

友達の家に猫が来るという話を聞いて捕獲かごを設置したら翌日には入ってくれた黒猫ちゃんでした。
大抵人間が近くによると大暴れして運ぶのも大変だったりするのですがこの子は超おとなしい
成猫で体重も5キロ以上あるのが目に見えてわかりました。
急いで病院に連れていきもろもろの検査をして結果待ち
今までは病院の先生から保護猫を預かって育てて、里親さん探しをしていましたが、
初めて野良ちゃんを保護した時でした。
いつもは先生から「病気の心配もないのでお願いします」と言われてたので今回も
特に心配していませんでした。
そしたら・・・。
「この子、陽性ですね。どうしますか?」
「えッ・・・陽性??なにが??」
最初聞いたときは何が何だかわからない状態でした
とりあえず連れて帰ることにして、その間に猫エイズのことを調べまくりましたね。
2. 多頭飼い環境での工夫(完全隔離?同居?)
我が家には他の猫もいるため、最初に一番悩んだのが「隔離をどうするか」でした。
でも、エイズだけなら去勢してしまえば周りに移る可能性はかなり低くなるというのも聞いていたので手術するまでの間は万能ゲージに入れて様子見でした。
家では脱走防止で二重扉になっているのでその中と外でいったん隔離。
お互いに存在はわかるような形の隔離体勢を取りました。
手術が終わったら仲良くできるように今のうちから存在はアピールしとかないと!
なんておもってました。
猫からしたらいい迷惑かもしれません(笑)
万能ゲージこれです!
よかったらぜひ! 【1人で60匹繋いだプロが解説】初めての保護猫譲渡・里親完全ガイド|条件・準備・心構えこんにちは!当ブログの管理者BBCです。「ペットショップではなく、保護猫を家族に迎えたいけれど、何から始めればいい?」「保護団体の譲渡条件って厳しそう…自分でも里親になれるのかな?」「お迎え初日までに、最低限用意しておくべきものを知りたい!…
3. 発症を防ぐために!日々の生活で意識したケア
猫エイズの「無症状キャリア期」をできるだけ長く維持するために、我が家では以下の3つのことに特に気を配りました。
- 徹底した室内飼い:外からの感染症をもらわないため。
- ストレスのない環境作り:衣食住で不自由なく、毎日遊んであげてストレス発散!
- 免疫力を高める食事・サプリ:病院からおすすめされた乳酸菌やサプリを徹底しました
4. 体調の変化と、そのとき家族ができたこと
| ステージ(時期) | 期間の目安 | 体調の変化・主な症状 | 飼い主さんのチェックポイント |
|---|---|---|---|
| ① 急性期 (感染直後) | 数週間 〜 数ヶ月 | ・一時的な発熱 ・リンパ節の腫れ ・元気がなくなり食欲低下 ・下痢、鼻水、目やに | 人間の風邪にとてもよく似ています。「ただの風邪かな?」と見過ごしやすい時期です。 |
| ② 無症状キャリア期 (潜伏期間) | 数年 〜 10年以上 (生涯そのままの子も) | ・目立った症状は一切なし ・健康な猫と全く変わらず元気に過ごせる | 発症を防ぐ最大の黄金期(ゴールデンタイム)です。室内飼育、良質な食事、ストレスのない環境で免疫力をキープします。 |
| ③ 持続性リンパ節腫大期 (発症の初期サイン) | 数ヶ月 〜 数年 | ・全身のリンパ節が慢性的に腫れる ・なんとなく元気のない日が増える | 体の中でウイルスが再び活動を始めたサイン。体調の波に注意が必要になります。 |
| ④ エイズ関連症候群期 (慢性的な不調期) | 数ヶ月 〜 数年 | ・激しい口内炎・歯肉炎(よだれ、口を痛がる) ・治りくい皮膚炎、下痢、鼻水 ・毛並みがボサボサになる | 免疫力が落ち、お口のトラブルが深刻になります。「食べたいのに痛くて食べられない」状態に気づいてあげることが大切です。 |
| ⑤ エイズ発症期 (最終ステージ) | 数ヶ月 | ・急激な体重減少(ガリガリに痩せる) ・重い貧血(耳や歯茎が白くなる) ・悪性腫瘍(リンパ腫など)や重い肺炎 | 免疫システムが機能しなくなる段階です。獣医師と相談しながら、痛みや苦しみを和らげるケア(緩和ケア)が中心となります。 |
来た当初は2の無症状キャリア期でした。
意外と元気に過ごしてるじゃん!しかもめっちゃ人懐っこい!!
そんな風に感じていました。
3か月が経った頃から急にご飯を食べなくなって、明らかに異常があると悟りました。
すぐに病院に連れて行って検査してもらったところ、おそらく発症しているという話でした・・・。
家に連れて帰る選択をしたのでできることは
1. 最優先はお口のケア(高栄養・食べやすさの工夫)
- フードの流動食化・温め: 発症期は激しい口内炎で「食べたいのに痛くて食べられない」状態になります。
ドライフードは避け、ウェットフードをさらにぬるま湯や猫用ミルクで伸ばして、舐めるだけで栄養が摂れるようにドロドロにしてあげてください。
人肌程度(38℃前後)に温めると匂いが立ち、食欲を刺激できます。 - お皿の高さを高くする: 下を向いて食べると頭に血が上り、口の痛みやよだれが増す原因になります。
食器台を使って、首を下げずに水平に近い姿勢で食べられる高さに調節してあげてください。
家で使ってたのは猫壱さんのこれでした。
高さもありながら少し傾いてるので食べやすくなる工夫がされてて効果的でした!
よかったらどうぞ!

2. 徹底的な「保温」と快適な環境づくり
- 室温を高めにキープ: 免疫力が落ちると体温調節がうまくできなくなり、寒さから体力を激しく消耗します。
- 室温は少し高めの26℃〜28℃を目安に保ち、エアコンの風が直接当たらない、日当たりの良い場所にベッドを置いてあげてください。
- お気に入りの場所に湯たんぽ: 自力で移動するのが辛くなるため、猫ちゃんがいつも寝ているお気に入りの場所に、タオルで包んだ湯たんぽやペット用ヒーターを置いて、いつでも暖まれるスポットを作ってあげましょう。
⚠状況によってはよだれや排泄物で汚れる場合があります。ヒーターなども複数個あると安心ですよ!⚠
3. ストレスを極限まで減らす生活
- 「静かで安心できる」を最優先に:
大きな音や急な環境の変化(模様替えなど)は体調悪化に直結します。
他の同居猫がいる場合はケージや別室で区切り、1匹で静かに引きこもって安心できる「隠れ家」のようなスペースを用意してあげてください。 - 無理なスキンシップは控える:
体がだるく、触られるのが負担になる時間も増えます。
猫ちゃんから甘えてきた時は優しく撫でて安心させ、眠っている時はそっと見守る距離感を大切にしましょう。
4. 清潔の維持(グルーミングのサポート)
- 体が汚れたら優しく拭き取る: 体力が落ちると自分で毛づくろいをしなくなるため、よだれや目やに、排泄物で体が汚れやすくなります。
ぬるま湯で濡らして固く絞った柔らかいタオルや、ペット用のノンアルコールウェットティッシュで、痛がらないように優しく拭き取ってあげてください。
これだけでも皮膚の二次感染を防ぎ、猫ちゃん自身もサッパリして心地よく過ごせます。
まとめ:猫エイズの猫を育てて感じること
保護したこの子はもちろん里親も見つからずでした。
普段なら3か月もいれば子猫たちは里親さんが見つかるか、考えてくれている方には巡り合えます。
やはり「キャリア持ち」というだけで受け入れのハードルが高くなってしまうことも実感しました。
ですが、エイズだけなら共生は可能ですし、実際にうちの子たちとも仲良くやれていました。
ストレスを限りなくかけない生活をしつつ、その子の生きる力を信じてあげるのが最善なのかなと思います。
「エイズだから」と特別に怯える必要はなく、愛猫との愛おしい時間は他の猫と何も変わりませんでした。この記事が、一歩を踏み出す飼い主さんの安心に繋がりますように!!






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